2013年5月28日火曜日

風薫る、光り輝く丘に囲まれて。

美しい風景に心も踊る美瑛です。

さて、前回の記事の最後に少し書いた北海道の“ゆるキャラ”キュンちゃんについて、少し書き足しておこうと思います。そもそもゆるチャラに詳しいはずもなく(はっきり言いますと、そんなに興味もなく)、キュンちゃんについて客観的に書けるかどうか怪しいんですけどね・・・。
で、さっそくキュンちゃんの概要ですが
※北海道のナキウサギがモデルになっています。
※角(つの)がありますが、エゾシカのかぶり物をかぶっているせいです。
※時々かぶり物を替えます(美瑛・富良野では、キタキツネのかぶり物)。
とまぁ、なかなかよく考えられたキャラです。でもって、僕のようないいおじさんが語るのも失礼ですが、かわいい・・・!身びいきあるいはご当地びいきを覚悟の上で書いてしまうと、全国の1000を超えるゆるキャラの中でも、トップクラスの完成度ではないでしょうか?
なんだかすごいキュンちゃん熱に罹ってしまったように書いていますが、そうでもありませんのでご安心を。キュンちゃんについては、下記サイトを見ていただきたいと思います。
http://www.visit-hokkaido.jp/t/kyuns_room/

振出しに戻って光り輝く美瑛の丘のご紹介です。ここでキュンちゃんがいたら「キュキュ、キューン、キュッキュッ、キュン」とか何とかの記載の後に(解説)という後に続いて「とっても綺麗な景色を見たよ」みたいに書かれています。
ま たまた脱線しちゃいました・・・。ゴールデン・ウィークから先週の週末あたりにかけて、僕にしてみると手強い(?)お客様がいらしていました。パン教室を主宰されていたり、写真の腕が素晴らしかったり、自分も宿屋さんをやろうと志していたりする方たちがお泊りになっていたんです。
写真好きの方を例に少しご説明しますと、ご要望のハードルが高い・・・。
・桜の花と白樺の新芽の美しさをバランスさせた構図は狙えないだろうか?
・水面に写る十勝岳が撮れたら嬉しいのにな。
・丘を流れる雲と、日の当たるコントラストを撮ってみたい。
・夕景に空と雲が映える最高の場所はないだろうか?
などなど。数泊される彼の要望を何とか実現しようと選んだのは、早朝スタートの絶景ツアーでした。確かあそこに行くと美しい十勝岳の全貌が水面に写っていたはず。朝早い方が、断然波が静かで鏡面のような水面に出会えることでしょう。
結果は完璧でした。誰もいない静かな水面に、美しい雪をまとった山々が写っています。丘の緑も申し分なく・・・。

こうしてお客様と一緒に行動することで、僕自身の「持ち駒」が間違いなく増えて行きます。少しハードルの高い難題もあったのですが、お客様とご一緒しているうちに少しずつ可能性が広がって行きました。
帰 り際、僕はお客様に「これですべてのカードを切りましたので・・・」とお伝えすると、彼は「あはは、まだまだですよ。しばらくたてばあなたのカードは必ず 増えているはずです。それにしても・・・、今回も大満足の美瑛でした。いつかまた来ます。次も今回以上に期待しちゃうな。」と言って美瑛を後にされまし た。
普段写真を撮りながら、まぁこんなところでどうだろう・・・といつしか妥協してしまう日々ですが、都会からいらっしゃるお客様にとっ てはその数日しかない貴重なお時間です。こうして課題をいただく中で、ほんの少しですが自分自身の糧になって行くことに気づく僕です。パンの先生には、新 しいトライをしてみたり・・・。

上手にお客様に育てていただいている、そう感じる毎日です。


2013年5月17日金曜日

気持ちの良い夕風に吹かれて。




美瑛はゴールデン・ウィーク明け以来あんまり日差しがありませんでした。7日と10日がまずまずのお天気だったのを除くと、ほとんど曇り時々雨。どうなっちゃったんだろう?と心配しましたが、昨日夕方久しぶりにさわやかな夕焼けが見られました。
庭仕事もできないままに(あ、晴れていても大してやらないんですけどね)、家でくすぶっているのにも飽き飽きして、すぐさま丘に出かけました。まだ肌寒い5月の風に吹かれていると、本当に気持ちがいいです。
いつの間にか秋まき小麦が成長して、15~20cm位に伸びていました。これからたっぷり日の光を浴びて、すくすくと育ってほしいです。

庭の桜はまだつぼみ硬し。それでも何となく蕾みの先がピンク色になって来たので、暖かい日差しの強い日が続けば2・3日で開花するでしょうか?待ちきれずに、ミヤマツツジの方が先に開花してしまいました!
よく見るとルピナスの芽が伸びていて、特徴的な手のひらみたいな葉っぱが随分見られるようになりました。雨上がりの庭の端でタンポポの芽を抜きながら(なぜかタンポポは敵なんです!)ルピナスには寛大な僕・・・。まだ福寿草も水仙もカタクリも咲いているので、紛れもなく花の季節は大波になってやって来そうです。その時期は早ければ今週末で遅くても来週の中旬にはってところでしょうか・・・?
それにしても、久しぶりに見る夕暮れの日差しに照らされた美瑛の丘は、ちょっとびっくりするくらいに綺麗です。実はまだところどころに雪が残っているので、日陰に行くとひんやり冷たい空気に包まれてしまいます。すっかり雪が無くなるのは、きっと美瑛の桜が満開になる頃ではないでしょうか。
待ちくたびれてしまった春が、いっきに押し寄せて来そうです。

お話変わりますが、全国で「ゆるキャラ」ブームが続いています。彦根のひこにゃんとか最近ではくまもんとか。美瑛でこういうのって無くてもいいなぁと思いつつ、恐る恐るネットで調べてみたらさすがに無さそうでホッとしました。
で、見つけたのが北海道のゆるキャラ「キュンちゃん」。大雑把に数えたところ、全国にゆるキャラは1000以上ありそうですが、北海道のキュンちゃんは、中でもスグレモノだなぁと感心してしまいました。シャイで好奇心旺盛なキュンちゃんのことを次回は書きたいと思います。うーん、年甲斐もなくキュンちゃんに心奪われつつある僕です。



http://www.visit-hokkaido.jp/t/kyuns_room/

2013年5月7日火曜日

花を追いかけて。

氷点下1.2℃まで下がった朝・・・、それでも久しぶりに目いっぱいの青空が広がりました。5℃までしか気温が上がらなかった午前11時、午後のミーティング前の短い時間を紡いで、美瑛の今を切り取りに行って来ました。

短い時間しかないので、今日はポイントを絞って。最初にクルマを停めたのは「三愛の丘」です。ここはなんて言うのかな、何気ない丘なんだけど、いつ行ってもホッとする場所です。気の利いた展望台があるわけでもないし、姿の美しい木があるわけでもないんだけど、東に屏風のように広がる十勝岳の山々と、南西に広大な畑が丘のうねりを映しています。そしてお気に入りのカフェ、茶屋カーヴさん。このカフェは、コーヒーを飲むというよりも、何と言っても美味しいソフトクリームがイチオシです。ふきのとうが競うように芽を出した道路わきに、遅い北国の春を感じる日になりました。

三愛の丘を後にして、次にクルマを停めたのは、千代田ファームの駐車場です。展望台は風が強くて寒いので、今日はパス。その代りに会いに行ったのは、道路わきのわずかな湿地に咲くミズバショウたちです。何となく、毎年株が増えている様な気がするんですよね。今日ざっと見た感じでは、30~40くらいの花があったんじゃないかなぁ。
日陰で少し見つけにくいかもしれませんが、こんなところにも野生の春の花が目覚めるようになりました。可憐でもありますが、厳しい寒さをやり過ごして来た逞しささえ感じてしまったなぁ。

最後は家族の木付近のアスパラ畑の様子を見に・・・。そう、もしかしたらアスパラの芽がほんの少し顔を出しているかも・・・?と期待したんだけど、それは無かったなぁ。せっかくなので哲学の木を撮らなくちゃね。
今年の哲学の木の畑では、小麦(秋まきですね)が育っている様子。小麦畑に浮かぶ哲学の木が、これまた絵になるんですよね♪。6月中旬には小麦の揺れる畑の中の哲学の木が撮れそうですよ。

明日8日からは、気温も15℃くらいになるみたいです。期待しましょう♪

2013年5月3日金曜日

花の季節を待ちわびて。


5月3日、午前3時・・・、しんしんと雪が降っています。昨年の4月1日は結構な雪が降って積もりました。これって絶対エイプリル・フールだ・・・!と思った僕ですが、今年はそんな冗談を言っていられるほどのん気な気分ではありません。だってもう5月なんですからね。風薫る5月。梅雨が始まる前の、爽やかですがすがしい季節、そう記憶している僕にとって、昨日2日の最低気温は氷点下1.5℃。今年の冬将軍は、ちょっと頑張り過ぎです。そう無理しないでくださいなってお伝えしたい。

ひたすら花の季節を待ちわびる僕は、旭川への買い物のついでにぐーんと足を伸ばして、男山自然園に行ってみました。旭川市街地から、クルマで20分くらいでしょうか。ここは旭川の老舗酒造メーカーの管理する、ワイルド・フラワー咲き乱れる丘陵地です。毎年行きたいと願いながら、絶景のこのタイミングに時間が作れなくて、GW終了と共に花たちも盛りを過ぎていたように記憶しています。ところが今年はピークはこれから・・・。絶対にもう1度連休明けに行きたいな。

で、肝心のお花たちですが、日当たりのいい南向きの斜面ではカタクリが2~3分咲きくらいでした。まだ雪解けしたばかりの丘陵地には、カタクリはじめ北の大地にひっそりとたたずむ野生の花たちの蕾がびっしり。ブルーが可憐なエゾエンゴサクが一番早くて、すでに満開だったような気がします。それから福寿草もしっかり咲いていたなぁ。
もうちょっと日が当たって暖かくなれば、一面のカタクリは一斉に咲き始めることでしょう。推定では、6日か7日あたりには見られそうな気がしました。エゾノリュウキンカやミズバショウもスタンバイしています。
こちらの自然園の開園は、確か12日まで。毎年3週間ほどの今の時期だけ公開して、また11か月ちょっとの間は人が行けないまさに「ワイルド・エリア」になるんですよね。行ける時にぜひ行かなくっちゃ。
http://www.otokoyama.com/otoko_b/otoko_b3/