2013年4月29日月曜日

すぐそこにある「花の季節」。

お祝い事やら、一周忌やら、あれやこれやの所要があって、8日間ほど帰省していました。半年ぶりに戻る愛知県は、もちろん桜も散ってつつじやハナミズキが満開。まさに旬のたけのこやアサリが美味しかったー!
あれ、いったいなにしに帰ってたんだっけ・・・?

美瑛に戻りGWのお客様をお迎えしましたが、なんと28日の朝は雪!!!こんな時期に薪ストーヴに火を入れるのは、移住して7年目になるのに初めてのこと。さすがにびっくりしています。パンをこね終えて火を起こしている最中に
「あのー、マウンテンバイクをお借りできませんか?」とお客様が・・・。
昨夜から、できれば自転車で丘の景色を満喫したいとおっしゃっていたので、僕ももう少しいい天気を期待していました。
「少し雪が積もっているようですので、ちょっと危ないかと・・・」
そうお断りすると、そうですよね、とちょっぴり残念そうな横顔で代わりにお散歩をしてきます、と小雪の中を出かけて行かれました。少なからず申し訳ない気持ちになりますね、こんな時って。

毎年ゴールデンウィークは花の季節の入り口で、ワイルド・フラワー好きにはたまらないタイミング。桜が咲くのは5月10日頃ですが、ふきのとうが芽を出して、最初に花を咲かせるのは福寿草やクロッカス。暖かい年だったらカタクリやエゾエンゴサクも見ごろを迎えているかもしれません。
残念ながら今年はカタクリとエゾエンゴサクはまだまだでしょうか。

冬も雪も大好きな僕。でも、さすがにそろそろ春の強い日差しが欲しいなぁ。畑にいろいろな緑が溢れて、すがすがしい明るい朝の美瑛が恋しくなって来ました。少しずつアスパラが出回り始めたこの頃。もちろんこれはハウスのものだけれども、季節がしっかり動いているのは間違いのないこと。花に溢れた美瑛も、もうすぐそこに来ているはずなんだけどなぁ。

2013年4月7日日曜日

美味しいお菓子はココ!

春まだ浅い~、と言うよりは春まだ遠い!と言えなくもないかな。雪に閉ざされた大地。幹線道路はおおむね路面が顔を出したけれども、北海道はまだ銀世界の中。それでも畑の雪は嵩を下げて、畦は地面が見えている斜面も。よーく見るとふきのとうを見つけることもできるこの頃です。
まぁ、やっぱり浅いけど春ですね。

今日はそんな春の日差しに誘われて、富良野まで足を伸ばしたのでした。今日目指したのは「六花亭富良野店」。お目当ては、六花亭の季節のお菓子たち・・・!北海道を代表するスィーツのお店です。
六花亭のお菓子は、どれも材料にこだわって極力北海道産を使い(一部、たとえば「栗」が信州や岐阜のものがありますね)、小さくて買いやすいお値段。たまたまお知り合いのお豆類の農産物販売をされている方が、納品していらっしゃいますが、品質管理にも厳しい基準を設定して受け入れているとか・・・。
製品は美味しくて買いやすい値段設定に心がけ、材料は吟味して使う姿勢は、六花亭の盛況ぶりの秘密かもしれませんね。たぶん会社のアイデンテティーみたいなものが社員に共有され、経営者も社員もさらに納入先や顧客までもが六花亭ブランドを大切に育んでいるように感じられます。

六花亭直営店で嬉しいのは、
・お菓子が1個単位で購入可能。
・コーヒーの無料サービス。
・眼前に広がる十勝岳連峰を望む、広々とした店内の雰囲気が抜群。
ってことでしょうか。お菓子は45円から200円くらいまで種類豊富。直営店でしか購入できない(しかもテイクアウトではなくて、お店で召し上がっていただく)お菓子もあれこれあります。目移りしていっぱい買っちゃうのは僕がいけないのか、六花亭の罪作りなお店がいけないのか・・・?
特段スィーツの熱心な信奉者ってわけではない僕も、時折このお店に足が向きます。

すぐ近くには富良野ワイナリーがあり、周囲の丘はほほとんど葡萄畑。葡萄畑の丘に囲まれたワイナリー&スィーツのお店は、美瑛・富良野にいらしたらお寄りいただきたい場所だと思います。

2013年4月5日金曜日

青い池が、少し融けて来ました。

およそ5か月ぶりに、白金街道を東に向かって「青い池」まで出かけて来ました。映像作家の山崎一さんからの情報で、少し融けて来たよ、と教えていただいたので早速出かけることにしたのです。

まだ駐車場は除雪がされていないので、途中の引込み道路でクルマを停めます。長靴に履き替えて、どんどん奥に入って行くと、やがて池が見えて来ました。立ち枯れの木々のある池の中央あたりに、直径5~6mってところでしょうか、水面が表れています。
さんさんと降り注ぐ春の日差しに、雪が融けて氷におおわれていた池が少しずつ大きくなる様子がわかるような錯覚をしてしまいます。
まだ青い池特有の深いブルーの色には程遠いのは確かですが、早春の北海道の国立公園内の池の様子は美しいと思いました。

木曜日と言うのに、けっこうな観光客の方が足を運んでいて、中にはなんちゃってブーツみたいな靴でいらっしゃるケースも。雪は所によって40~50cmも深く足が埋もれる場合がありますから、用心してくさだいねー。
池の周囲の木々は、えぞ鹿が食べたであろう痕跡で、ちょうど胸の高さくらいまで皮がはぎ取られていました。鹿も冬の間は食料が無くて、ひもじい思いをしていたんだろうなぁ・・・。まだ草花の緑が出て来るまでには2~3週間はかかりそうですが、やっと鹿たちも美味しい御馳走にめぐり合えることでしょう。

こうして青い池が融けはじめると、なかなか目が離せそうにありません。水面の様子は刻々と変わるので、少しずつ大きくなる池と深まるブルーの色を見に行かなくっちゃ。ゴールデン・ウィークの頃にはすっかり元の青い池になっているはずですが、そうなって行く途中経過が気になる僕です。

2013年4月2日火曜日

お客様に育てていただいて・・・。

春が一瞬押し寄せて、わっと明るくなって、雪が消えて美瑛にやわらかな日差し。でも、そう簡単に美瑛に春が来るわけではありません・・・。そろそろ春の欠片くらい実感したいなぁ。

そんなわけで春の気配をほんのちょっぴり感じながら、今回もまたお客様をお連れして美瑛の美しいスポットにご案内しました。よくあるやや押し付け気味な、この時期の僕・・・。
自分でも不思議なのが、風はどなたが何とおっしゃろうとも「春のぬくもり」なのに、目の前の風景はこれまた紛れもなく「冬景色」。風を受ける体と、目の前の景色を見つめる頭が、ちょっと混乱する今の季節です。

そんなごちゃごちゃを気にも留めずに、お客様のお子様たちが目の前の景色にかぶりついています。
「そこから先には入っちゃダメだよー」
「ハーイ!」
うん、聞き分けのいい子たちだ!そう言えばこの冬は、ここクリスマス・ツリーでも、哲学の木の付近でも、観光の人が畑に入ってしまうケースに遭遇しなかったなぁ。冬は足跡が残るので、余計に残念に感じてしまうんです。でも、ほとんど足跡見かけなかったんじゃないだろうか。ってことは、いい冬だったってことですよね。

月曜日、帰宅されたお客様からメッセージが届きました。
『私は、リタイヤまではこちらにおりますが、その後の選択肢が県外に出現するとはマジで想像していませんでした。ガボ~ン!昨年末、娘にこの話をしていたら「北海道?私もいかなイカン?TDRがいい~!」って言ったことでしょう。でも、旅が終わって「お父さんのいう事聞いといてよかっただろ」って言ったら「ハイ!」(満面笑顔)だそうです。』

お客様って、良いことしか言って下さらないものですが、こんなコメントに励まされる僕です。小さいながら宿屋の親父をやってて良かったなぁと、しみじみ嬉しくなる瞬間。ありがとうございました。