2018年2月28日水曜日

ノート・パソコン購入記。



1台ノートパソコンを新調することにしました。当館「四季」は、新しい宿「丘のほとり」と2軒経営へと踏み出し、事業が大きくなって来ましたので、新たに社員を1人雇用することにしたのです。その新人にパソコンを1台用意することにしました。

新人さんが来てから、さてどんなパソコンがお好み・・・?というのもアリですが(そしてお気に入りのパソコンを用意できる可能性がありますが)、着任後速やかに業務についていただこうとすると、パソコンの絞り込みや、発注からやっていたのではちょっとのん気過ぎます(のん気な私でもそう思うくらいです!)。
新人さんの着任は、おおむね2月10日。1月中旬あたりからそろそろ・・・と気にしつつ、やっと1月も終わりになる頃手配が完了しました。いつもちょっと値の張るもの(私にとって)を発注する場合、希望のスペックや条件を、優先順位の高い順に箇条書きにします。今回は
1)画像サイズ13~14.5インチ(持ち運びができる範囲)。
2)HDDではなくSSD搭載機。
  ※データやファイルの保存先は、外付けHDDやクラウドも。
3)価格(せいぜい15万円までで収まって欲しい)。
4)CPUはi5以上であれば嬉しい。
5)LANポートのあるもの。
6)フルHD以上の解像度(で、できれば「ノングレア」)。
7)オフィス・ソフトが廉価で同梱なら、グッド。
8)あんまり重くなくて、液晶サイズに比して外形が小さい。
9)希望メーカーは4社ほどあると言えばある。
と、いつものパターンで書くとこうなります。ちなみにメーカーは、パナソニック(レッツ・ノート)、バイオ(旧ソニー)、マイクロソフト、デルの4社。JTと繋がりがあるのであんまり使いたくないけど価格COMで絞り込みをかけるとざっと50機種ほどが候補として残りました。
使い慣れたパナソニックも4機種ほど残りましたが、CPUのスペックやメモリの搭載容量であきらかにコストパフォーマンスが劣ります(純国産だから(パーツは海外だけど)仕方がないとも思う)。

結局オフィス・ソフトがついていて、液晶にも一定の評価のあるマイクロソフトとデルが残りました。マイクロソフトはハードはソフト供給のための撒き餌でもあるでしょうから、思い切った価格設定が可能でしょうし、デルはそもそもがコストパフォーマンスを最優先に掲げてきたメーカーです。
じっくり眺めていると、デルの数機種はSSDとともに1TBのHDD付きで、おまけにグラフィックボードが専用に搭載されていて(GeForce)、しかもマイクロソフトの十八番、オフィス・ソフト搭載機種が非常に競争力ある価格帯にありました。うーん・・・とうなりながら、機器のレビューを読むと、似たような条件で機種を探すとこの1択になってしまうと(でもって、大満足したと)ありました。



やはり、そうなのか・・・。
ちなみにDELL機には、サラリーマン時代にお世話になりました。悪い印象はまったくないけれども、いいかと言うとそういう印象もない。で、デザイン不在(まさにビジネス用のためのデザイン)だったと記憶しています。が、ここ最近のデル機、ちょっとデザインがいい。ダイナブックやレッツノートくらいだと、デルの方がオシャレ。
もっともMacがセンスいいのはわかるし、そのMacをおそらくは意識したマイクロソフトのノートもカッコいい。でも、デルがまったく水をあけられているかと言えば、個人的にはそこまでではないなぁ・・・。ということで今回はデルです。早く来ないかな!

DELLのサイトで確認すると、数日は組み立て中だったものが4日もすると出荷済に・・・。え、予定より随分早く到着するかも・・・と思っていたけど、結局予定日の1日前、2月8日にそのノート・パソコンはやって来ました。


Windowsを立ち上げて、同梱のオフィス・ソフトをインストール。OutlookやIEは使わないのでFirefoxとThunder birdをイン
ストールして、メールアカウントを登録したらちょうど2時間。昔に比べたら随分早くなったよね。
この間新しいPCのタッチを感じながらの作業になりましたが
【気に入ったところ】
・液晶が非常に綺麗(でも、グレアで映込みが気になる)。
・キータッチが思いのほか良い感触。
・キーボード配列も問題なし。
・デザインは、思ったほどではないけどけっこう良いかな。
・今さらながら、DELLの価格設定は競争力抜群。

【いまひとつなところ】
・意外にも、けっこう重たい(1.7kgにしては重いぞ)。
・電源ケーブルがすっごく太くてかさばる。
・CD(DVD)プレーヤー無いけど、大丈夫か(今さらですけど)。

と言うわけですが、後にまた使用感など報告します(しなくていいか?)。

1人きりのお客様を、お迎えしました。


あまり書かないことにしていますが、自分自身の記憶をとどめるためにも、少し実業の一端を書き記しておこうと思います。

2月7日に、ヴェロニカさん(仮名です)が美瑛駅に午後2時過ぎに着くのでお迎えをと連絡が入りました。2時過ぎはチェック・イン的には早いので「3時まで待っててね」と返事を返したところ、ほどなく返信があり、4時6分になりますと1本遅い列車への変更のメールが来ました。
時間通りに迎えに行くも空振りして会えず、戻ってチェックするとまた返信があって諸事情あって5時4分(また1本遅いJR)で来るとの事。もうちょっと早く言ってよ・・・と思いながら、2人でいらっしゃるお客様を再度お迎えに行きました。

実のところ、この時間帯のお迎えはタイトでできればお受けしたくないのです。夕食の準備(ダイニングのセッティングや、もちろん調理や)に追われる時間帯なので、駅往復はスムーズに行けば20分ですが、今回みたいに行ったり来たりでほかのお客様のお迎えやお部屋へのご案内やを考えると、正直忙しいのです・・・。

さて、2度目のお迎えでJR美瑛駅まで行ったものの、僕のお客様のお2人にはまたも会えず帰宅。すると「美瑛駅で待っています」とメッセージが入り、あれれ・・・?と思いながら3回目のお迎えとなった。
そもそも美瑛駅は小さな駅で改札は1か所しかないので、まず見失うとか会えないとかの心配はいらないのですが、見落としたのだろうか・・・?少し時間に追われながら、でも待たせちゃって悪いな、と思いながら再再度美瑛駅で2人を探すもやっぱり見つけられない。もしやしてバスか・・・?バス停??とも思ったけど、到着の時間はJRのダイヤそのものだったしなぁ。また帰るしかないのか、と歩き出す私に、先ほどから私の不審な行動に目を向けるひとりきりの娘さんが声をかけてくる。
Are you “Shiki” owner?
と。そうだと答えると、安堵した表情にちょっぴり笑顔が加わった。にしても
My guests are 2 persons….why?
と聞き返すと、途端に彼女の表情は曇り、大粒の涙が瞳から頬を伝って零れ落ちた。しまった、駅と言う公共の場で、そして公衆の面前で、若い女性を泣かす私・・・。あー、あってはならない光景だ。
涙と言うのは多くの情報を与えてくれる。たぶん、彼女は旭川でひと悶着あったのだろう。一緒に来るはずの彼(旦那かどうかは不明だが、たぶん現時点では「彼」なのではないか)と意見が食い違い、1人きりで来ることになったのだ。当然お部屋は2人用にセットしてあるし、食事だって2人分の準備をしてある。できれば事前に教えて欲しかったなぁと一瞬思ったが、彼女の背中をポンと叩いて私の車を指して歩き出した。
Let us go to my home.
彼女の小ぶりなスーツケースを持ちながら「my home」が妥当かどうかわからないけど、とにかくクルマへ誘った。無言で頷いて歩き出す彼女を当館にお招きできたのは、6時近くなってからのことでした。

結局のところ彼女は傷心(?)にもかかわらず、次第に笑顔が戻って夕食を平らげ、翌朝の朝食も綺麗に食べて、美瑛のSight seeingに元気に参加した。再三の遅延連絡ののちに予約した2人ではなく1人きりでやってきた彼女に、わずかばかりの文句を言いたい自分がいないわけじゃなかったけれども、美味しそうに食事を食べる様子や、嬉々として美瑛の丘を見渡すお客様を見ていたら、ちょっぴり自分も嬉しくなった。
ご案内した美瑛神社で、私から受け取った5円玉を賽銭箱に入れて真剣に何かを祈る彼女のその後が、ハッピー・エンドであって欲しいと願わずにはいられなかった。いつもは自分もお祈りして、わがままなことをいっぱいお願いしていたけれども、この日ばかりは彼女のことだけしか祈ることができなかった。